耳鼻咽喉科とは

耳鼻咽喉科は、人間の五感のうち聴覚、臭覚、味覚の三つの感覚器を診療します。また頭頚部外科ともいわれ、守備範囲は鎖骨より上の頭部で脳、脊髄、眼球を除いた部位です。従いまして鼻、耳、のどの疾患はもとより、めまいや顔面神経麻痺や頚部の腫れなども通常は耳鼻科で診療します。特に耳鼻咽喉科医は上気道スペシャリストなので、のどが痛い咳が出るなどの感冒と思われる症状でも、早めに受診されることをお勧めします。風邪と思われる症状でも、中には重大な疾患が隠れていることがあるからです。

耳疾患

もっとも多い疾患は小児の中耳炎です。中耳炎の中には痛みの強い急性中耳炎と聞こえが悪くなる滲出性中耳炎があります。とりわけ、両側が中耳炎になった場合、聞き取りが悪くなることが多く注意が必要です。背景に鼻炎の存在と鼻すすり癖がある事が多く、感染を反復して慢性化する場合もありますのできちんと治療することが重要です。当院では拡大耳鏡や顕微鏡を使用して診断を行っています。

難聴・めまい疾患

耳の奥・内耳には、聞こえのセンサーである蝸牛とバランスのセンサーである前庭があり、それぞれ障害されると難聴やめまいを引き起こします。これら蝸牛と前庭はお互いにつながっているため、ときに同時に障害されることがあります。難聴に対しては聴力検査を、めまいに対しては赤外線CCDカメラを用いた眼振検査を行い診断を行います。

鼻疾患

代表的な疾患は花粉症を含むアレルギー性鼻炎です。特にスギ花粉症の有病率は約20%ともいわれており、いまや国民病ともいえます。当院はアレルギー性鼻炎を含むアレルギー疾患の診断治療にも力を入れております。アレルギーの原因検索から予防、治療まで一貫した診療を行っております。

咽喉頭疾患

のどの痛み、のどの異物感、嗄声などの症状の時には、積極的に内視鏡検査を行い、診断治療を行っております。また、当院にて対応できない悪性腫瘍や難治性疾患の方には、適切な医療機関をご紹介させていただきます。